突如真面目に我が自動車業界のお話
こう見えて(どう見えてん?)別にテニスばっかりしている訳ではなく、ちゃんとサラリーマンもしております。
我が社は外資系の自動車部品メーカーです。
昨今、業界的にはCASE対応というのがめっちゃ大きなテーマになってます。
日系自動車メーカーでも大手(T,N,H)以外は独力でEV開発するのがシンドイ、って事でやたらと提携するケースが増えてます。最近で言うとトヨタとスズキが提携しましたね。
もはやトヨタ系(トヨタ、スバル、ダイハツ、そこにスズキ)と、日産・三菱連合、独立しているのはホンダだけと言う状況です。
「CASEって何?」と言うことはググって頂くとして、これにいわゆる環境規制のユーロ6とか7とかでCO2と燃費規制が加わる訳ですよ。世界中の自動車メーカーは自国だけのマーケットで生きていくことが難しくなってきた。
日本考えてみれば分かりやすいですね、みんな燃費が良いハイブリッドとか軽ばっかり売れています。若者はどうしても車欲しいってことは無いし、バブル世代のおっさんくらいしか車を必需品と思っていない。そうなるとマーケット的に先細りな訳です。そこに7つも自動車メーカーあったって共存出来る訳もなく。
で海外マーケットを目指す。今やいわゆる先進国はマーケットが成熟あるいは過当競争にあるので、必然的にこれから伸びていく国(中国・インド・インドネシアなど)で売りたい。
それらの国はどういう状況かと言うと、高度成長期の日本と一緒で、急激に増えた自動車台数による大気汚染問題と、「出来たら自国生産化したい」という思惑があるのです。そこでふと目をやれば
昨今の電気自動車技術があるじゃないですか。
各国の排気ガス規制レギュレーションはこうした背景から生まれます。
そうなると今までのガソリン車は売りにくくなります。またこれから自動車技術的に追いつこうとする人にとって電気自動車は取り組みやすい。何故か。既存自動車メーカーが一番ノウハウを持っているエンジンが必要無いからです。代わりにモーターとバッテリーで行けちゃう。
昔作ったプラモについてたモーターと基本構造は同じ。もんの凄くハードル低い訳です。
特に国策として中国は規制を上手く使って推し進めます。上海地区では電気自動車じゃないと全然ナンバープレート認可させないとかね。もはや世界のこれからの自動車業界の覇権は中国が握るか、と思いきや、実際のところ中国国内でも電気自動車の普及は意外にも緩やかです。
バッテリーに使うレアメタルの生産量に限界があるから、とされています。
とここまでは、ネット記事の内容とほぼ一緒です。
ここで最近感じている違和感について書きたいと思います。
最近のCASE対応だのユーロ7環境レギュレーションだのって、そりゃぶつからない車とか環境に負荷をかけない車とか素晴らしいとは思いますよね。でも一消費者として絶対「欲しい」機能ですかね?何か各国政府の方針有りきで話が勝手に進んでる感じしませんか?
そんなことばっかりやってるから、消費者がどんどん離れていくと感じられて仕方ないのですよ。
最近の自動車、楽しくない。